けいかてきかふかさん

経過的寡婦加算とは

経過的寡婦加算の用語説明です。

更新:2024年2月6日

遺族厚生年金の期間限定の加算給付です。

配偶者が亡くなったことによる遺族厚生年金を受けている妻が65歳になり、自分の老齢年金を受給する年齢に達した場合、それまでもらっていた加算給付である「中高齢寡婦加算」に代わり加算される一定額を「経過的寡婦加算」といいます。

これは、妻の老齢基礎年金の額が中高齢寡婦加算の額よりも少ない場合、65歳到達前後に年金額が大きく下がってしまうことを防止するため設けられたものです。
その額は、昭和61(1986)年4月1日において30歳以上の人(昭和31(1956)年4月1日以前生まれ)の人が、60歳までの国民年金に加入可能な期間をすべて加入した場合の老齢基礎年金の額に相当する額と合算して、ちょうど中高齢寡婦加算の額となるよう、生年月日に応じて計算されています。

65歳以降に初めて遺族厚生年金(長期の遺族厚生年金では死亡した夫の被保険者期間が20年(中高齢の期間短縮の特例などによって20年未満の被保険者期間で老齢厚生年金の受給資格期間を満たした人はその期間)以上)を受け始めた妻にも加算されます。
なお、遺族厚生年金の受給者が障害基礎年金の受給権も同時に有している時(ただし、支給停止になっている場合は除く)は、経過的寡婦加算は支給停止となります。

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